奥行きの子供たち
奥行きの子供たち わたしの半身はどこに? ヌーソロジーで読み解く映画の世界
内容 | 424ページ(単行本)、VOICE(2019/04) |
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商品説明
5大ヒット映画で語られる人類の近未来哲学ファンタジー
これから人類はどこに向かうのか
AI時代に生きる人々、必読の書。
コンピュータ文明はやがて超人文明へと反転する。
孤独を抱えてさまよう現代人が探し求める「失われた半身」。
その正体は何なのか?量子論、精神分析、グノーシス、カバラ、AI、実在論、哲学、
心理学、歴史、トランスヒューマニズム。
すべてとつながるヌーソロジーの叡智で、あなたの失われた半身を見つけ出す。
「わたしの半身」を見出すことによって科学とオカルトが統合され、物質的宇宙観を超えた
新しい世界が見えてくる。
孤独感と閉塞感に苛まれた現代人を救済する、唯一の処方箋がここにあった!
(出版元のVOICEさまの商品説明より引用)
- 目次(クリックすると開きます)
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はじめに─科学とオカルトの橋を架け、わたしの半身を探す旅に出る
第1章 『君の名は。』──時空を超えた結びの世界
劇中に「サブリミナル効果」が潜んでる!?一般受けしたシナリオの秘密
誰も見たことがない物語の核心に迫る! 初心者でも分かる、哲学や量子論で考える組紐の意味
二人はイザナギとイザナミだった?ラストシーンは日本神話「スサノオ」所縁の神社
ヌーソロジーとイデアサイコロジー
ヌーソロジーは意識の反転を目指している
「僕―それ」と「僕―君」という意識の二つのフィルター
『君の名は。』に秘められた真意第2章『新世紀エヴァンゲリオン』──二つのタナトスの狭間で
70~90代の日本人の精神的風景 ―『エヴァ』の空気感―
境界例的時代の境界例的な『エヴァ』
『エヴァ』は庵野監督の「心の世界」だった
超自我との戦い──成長と退行の反復
エロスとタナトス
口唇サディズムと鬼薔薇聖斗
超自我への反発
戦後の日本人の意識変化
シン・ゴジラとエヴァンゲリオン
エヴァンゲリオンの神秘主義的背景
「綾波レイ」をめぐる謎
リリスと科学主義のつながり
カバラにおける「生命の樹」
強烈すぎた光
ゲンドウとは何者なのか
『エヴァ』と『君の名は。』との違い
LCLの海が意味するもの
カシウスの槍とロンギヌスの槍
物質的ビッグバンは霊的ビッグバンの影
ツィムツーム―—マクロからミクロの一点へと収縮する宇宙
時間と空間を超えた高次世界へとダイブする第3章『ロード・オブ・ザ・リング』——一神教の精神と自我の成り立ち
フロドとサウロン
物語がないと人は生きていけない
サウロンと一つの指輪
初めにサウロンありき
デミゴウルスとしてのヤハウエ
キリスト教はイエスの教えではない
一神教の精神が目指す一つの指輪
ルネサンスは人類の自己意識の目覚め
科学主義はサウロンの息子
資本主義の中に潜む夢の資本
意味のコミュニケーション
サウロンの第四形態としての貨幣
人間の愛は最初から破綻している
無意識による裏か表のコイントス
指輪とは自我
社会は自我の力で動いている
ゴラムはシンジくんの成れの果て?
『千と千尋の神隠し』の湯婆婆と銭婆はサウロンの二つの側面
「指輪=自我そのものを捨てる」とは?
個体意識の発達は歴史意識の発達と 同じ構造を持っている
パラノとスキゾの抗争
パラノ資本主義とスキゾ資本主義
すでに到来している「一つの指輪」の時代第4章『マトリックス』──エージェント・スミスはザイオンの夢を見るか
『マトリックス』は未来の神話
人間の住む世界自体が『マトリックス』?
レジスタンス都市ザイオン
『マトリックス』と「生命の樹」
オラクルの謎
『マトリックス』の世界設定のフレーム
AIはもはや機械ではない
新反動主義とトランスヒューマニズムの台頭
AIは希望の光なのか、それとも破局の使者なのか
トランスヒューマニズムは逆グノーシス
コンピュータとは反対のものの出現
反・新反動主義の世界へ
君もネオになれ!
ロンギヌスの槍とカシウスの槍、再び
意識は脳で生まれているわけじゃない
人間の精神は「奥行き」として存在している
主観的空間と知覚球体
複素ヒルベルト空間のヌーソロジー的解釈
複素ヒルベルト空間は人間の魂の数学的表現
なぜ、主観空間がミクロに現れるのか
ビッグバン理論はマトリックス内部での架空の歴史にすぎない
ヴァーチャル空間の危うさ
ネオとマトリックスは一体どうなったのか第5章『2001年宇宙の旅』──スターチャイルドの世紀はやってくるのか
モノリスって何よ?
ディスカバリー号による木星への旅
コンピュータHALの反乱
この作品が作られた60年代という時代性
ニーチェの超人思想と能動的な宇宙力
「ある・いる・なる」のトリニティ構造
ニーチェが敵にまわしたもの
増殖する権威主義的パーソナリティー
ポストモダンによる「主体の幻想化」と「相対主義の蔓延」
2000年代初頭からは「他者軸の時代」に入っている
1970年代から2000年代の総評──超自我の減退と2度の「自己の価値の低下」―
新反動主義が人類を救う?
「わたしの半身」はどこに?
木星、そして無限の彼方へ
現実界によって引き裂かれた自己と他者
宇宙的恋人たちの共同体の時代へ
モノリスの内部世界へ
奥行きの子供たち新しいタイプの民衆の到来を夢見て──あとがきにかえて
著者について
半田広宣
武蔵野学院大学SAF(スペシャルアカデミックフェロー)、ヌースアカデメイア合同会社代表。
(株)ヌースコーポレーション代表取締役。 著書に『2013:人類が神を見る日』(徳間書店)、
『2013:シリウス革命』(たま出版)、『シュタイナー思想とヌーソロジー』(ヒカルランド)等がある。
春井星乃
お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了、臨床心理士として精神科クリニックに勤務し、
東京都スクールカウンセラーも経験。現在は独自にパーソナリティと意識発達の研究を行っている。
◎春井星乃ブログ 星乃かたちみ
http://hoshinokatachimi.blog.jp
◎春井星乃ツイッター
https://twitter.com/haruihoshino
まきしむ
人気ウェブサイト「不思議ネット」ライターを経て、2017年より科学エンタメサイト「ナ
ゾロジー」を立ち上げる。現在は「不思議ネット」ライター、「ナゾロジー」編集長を兼務。
◎不思議.net
http://world-fusigi.net
◎ナゾロジー
https://nazology.net
特典
ヌースアカデメイアオンラインショップからご注文いただくと【特製ブックマーク】が付いてきます。
特製ブックマークは表紙イラストをプリントした、カードサイズの